もらった篠笛を解剖してみる(感想)
2009年11月07日
先月の葡萄塾で、ありがたいことに篠笛を頂いた。
その篠笛に関して、詳細な感想と、勝手な意見を考えてみる。
ピッチは、みさと笛と同様で、
比較的正確だ。
(メリカリで変化するが、僕が、カリ気味で吹くとピッチが合うというのが正確なのだ。普段のおいらは、メリ気味で吹くので、若干低めである。)
表7穴仕様、裏穴なしで、音階は下から
G2~G3、
甲でG4~G5、
大甲でA5まで出すことが出来る。
これは、一般に無い音程設定で、ケーナと同じ並びだ。
右の人差し指まで穴を塞ぐとC3が出る。
つまり、一般的な音楽でよく使われる下のG2までカバーできるということ。
曲の選択肢がずいぶん広がる。ポップス向きなのだ。
裏穴をあけてもらうとさらに使いやすくなると思うが、言うのは簡単、調整はおそらく難しいのではと思う。
ただ、指穴の大きさを若干縦方向に長くして、半音下げ(指を少し横にずらす方式)を使えるようにするともっと使いやすくなるのではと思う。
半音を使うのは、ほぼ決まっているので、G♭、D♭の穴を、少し楕円にしてもらって、半音が使いやすくしてもらうと、変調曲には使いやすいなあと勝手に思うのである。例えば、1音あがるとか(アメージンググレースは除く、そのままでいけるから)
持つと竹が軽く感じる(所有と比較して)。
この影響か否かはわからないが、
音質は、ドライ。
篠笛独特のエア音(しゅーしゅーという息を吹き込む音)は強め。
これは、歌口が楕円形よりやや角張っている形状の影響しているのかもしれない。
少し目の詰まった固め、厚めの篠笛だとどうだろう。
以前、木で出来た固くて重い篠笛は、いい音が出ていたことを覚えている。
あと、フルート型の吹き方をする僕の場合、右手の薬指と小指の穴の傾きはもう少し手前であったほうが、僕の場合は吹きやすい。
小指が十分届かず、届いた場合には、薬指が、若干ずれて塞ぎが十分出来ない場合がある(自分の記述がへたくそという面があるのは心得ている)。
従って、成功率が悪いので、オープニングの音出しのみにしか、最も低い音は使えないのだ。
いずれにしても、独学で作られたというのは、すごいのだ。
ピタゴラスの定率であったか、利用したと聞く。
世の中には、尊敬に値するすごい人が、多くいるものだなあ。