地震と津波と原発と余震、そして桜

2011年04月17日

地震と津波と原発と余震、そして桜

桜の季節、震災の被害の確認に行ってきました。
気候は温暖で、桜の策時期から、葉桜になりつつある時期でした。
向かった先は、茨城県の南部、潮来、鹿嶋、行方、神栖のあたり。
震度6強の地震と津波が押し寄せてきた地域でした。
4月3日からの出張でしたが、茨城県南部は、16日に帰宅するまで、未だ一部地域の断水があり、液状化被害や津波の痕跡が手つかずで残されている地域でした。
国道や県道など、流通に問題のある場所には応急処置が取られていますが、埋められていても、でこぼこして、時折の余震で、傾斜が大きくなったり、亀裂が増えたり、広がったりしていました。
それ以外の道路は、ようやく、工事が開始されていましたが、手が回ってはいません。
倒れかかった国道沿いの何本もの電柱は、放置されています。
これらは液状化によって起きた傾斜ですが、余震で傾きが大きくなっています。
道路案内表示は、傾きが大きくなり、背の高い通行車両が当たった痕跡が出来ていました。
国道沿いのユニクロは、押し寄せた津波によって流されたコンテナが店舗に突っ込んで、火災になったようです。

出張中、水を使う飲食店も断水解除とともに、半数以上は回復してきていますが、コンビニの半数はトイレが使えませんでした。
物資は、国道が通れているのでえ、十分な輸送が可能です。ただ、店舗にはミネラルウォーターは不足気味でした。

住んでいる方は皆、北の方は大変だから、まだうちはましだからと言っていて、笑顔で迎えていただきました。
皆、夜間の地震に対応するため、今も寝間着ではなく、普段着で寝ているそうです。
何回も経験しましたが、地鳴りとともに揺れる地面は怖かった。
地震が無くても、心臓の鼓動でも地震と思って身構えてしまう状態が当初続きました。
下船症候群という解説もされましたが、まったく見当違いでしょう。
これは、恐怖がベースにあり、緊張した状態が続き、神経が高ぶって神経過敏状態に陥っていると思います。
それをずっと耐えていて、笑顔で迎えてくれるのは、心が痛みました。

今回の地震での被害がこれ以上広がらないように、考えていかなければいけません。

この映像は車搭載のナビが優秀で素晴らしいと褒めていたら、緊急地震速報が出て、道路脇に泊まったら、大きな揺れがきたシーンです。
場所はちょうど津波が襲ってきた場所。津波によって踏切は壊れているようでした。保線関係の人たち、慣れっこなのか作業を中断する様子もありません。



すべての被災者の方、被害に対応されている方々に対して、早く心休まる日が来ることを祈っています。

映像は桜の花びらが舞う映像です。




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